中学受験を経験されたご家庭から貴重な体験談をお寄せいただきました！中学受験を考えている方々は是非参考にしていただければと思います。
中学受験をしたきっかけは？
幼少期から取り組んでいた国語と算数の学習において、集中力があり比較的勉強が好きな性格の子供ではありました。
小学3年時に、ある子から嫌がらせなどがあり「この子と同じ中学には行きたくない！」と強く思い、中学受験を調べ始めました。
小学校3年生の3月に親子で話し合い新小4の春期講習から塾に通い始めました。
受験勉強はスムーズでしたか？
始めたばかりの新小4の3~5月は、先に始めていた子たちの進度に追いつくため今までやったことないほどの量の勉強をして中学受験の洗礼を受けました。
もともと真面目な性格だったので挫けることなく頑張った結果、夏前くらいにはだんだん中学受験の勉強に慣れてきました。
要領を掴み始めたころからは「中の上」程度の偏差値に上がりました。
4年生は「中の上」をキープしつつ、定期的なテストでは「上の下」に食い込むこともありました。
5年生になると中弛みもあり反抗期が始まり親の言うことも聞かなくなり勉強する時間が激減しました。
一応塾には行くものの、勉強以前に生活態度などで親子でのケンカが増えしんどい時期に…。
必然的に偏差値が「中の中」時には「中の下」に下がりました。最後の模試までいわゆるボリュームゾーンにずっといました。
5年生半ばから6年生半ばまでが一番キツい時期でした。
中学受験と反抗期の相性は最悪だと思います。
でも本人は学校より塾の方が楽しいと言うので通わせていました。
やる気が再燃したのは受験初日の2週間前くらいでした。
試験前にグッと伸びる子がいるという話は聞いていましたが、我が子がそれに当てはまり、ものすごい勢いで勉強しているのを見て驚きました。
ここまでやってるからどこかには合格してほしいと思っていました。
今思い返すとここが結果の分かれ目だったような気がします。
志望校の決め方
勉強の合間には複数の学校の見学や説明会に参加しました。
学校によりだいぶ校風も違いましたし、学校までの距離も実際に行ってみたら思っていたより近かった（遠かった）ということもありました。
色々な学校を見学して親子でいろいろ話して少しずつ目指したい学校を考え始めました。
4年生、5年生、6年生を通して目指す学校見学や学園祭には通い続けました。何度か訪れて親子共に素敵だと思える学校を第一志望に定めました。
受験の成果は？
受験した4校に合格し、その中で第一志望の県内最難関校に進学することを決めました。
第一志望は最初に訪れた時に親子共に直感的に気に入った学校でした。
第一志望合格の決め手は？
一番の決め手は本人の意識だと思います。
受験を自分ごととして捉えられるようになれたら強いのではないのでしょうか。
また、受験前は8時間以上の睡眠時間を確保するようになったことで学習への集中力が一気に高まりました。
実際の受験は朝早くから始まるので同じ8時間睡眠でも夜早く寝て朝早く起きる生活にシフトしました。
睡眠と栄養をとることを心がけ年末年始も家族だけで過ごすなど体調面でも気を付け受験に向けた最終調整に専念しました。
受験前は子供も緊張するのでできるだけリラックスできるように入浴剤を使わせたり、寝る前に温かくなるアイマスクなど普段出てこない特別アイテムを使用しました。
最後に
挫折しかけたことも何度かありましたが、先生方、中学受験経験者、子供の中学受験に取り組まれた方のアドバイスをいただくと共に、本やネットなどで情報収集をしながら、苦しいのは我が家だけではないと思えるようになりました。
合格発表で合格をいただいた時の嬉しさは親として一生忘れない瞬間です。その面では大きな目標に向かって家族一丸となって中学受験に取り組んだことは有意義な時間であったと思います。
ただ、途中で中学受験から離脱する方もいるように、得るものもある一方で例えば兄弟姉妹が我慢をすることが増える・小学生時代を満喫できず勉強に時間を費やすなど犠牲にするものも大きかったです。想像以上に過酷な世界ではありました。勉強は中学受験だけはありません。中学受験をするかしないかに関わらず小学生での学習経験が将来大きな力になることは間違いないでしょう。
勉強はその子その子にあった勉強の仕方や進度というものがあると思いますし、無理をすると勉強が嫌いになってしまうかもしれません。
また勉強をしていればもしいつか中学受験をしたい、とお子さんが言った時にも方向転換できるかもしれません。
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