保護者世代と大きく変わった小学校英語、中学英語。
中学に入ったら急に英語が難しくなった、英語は成績が二極化するらしい等、耳にしたことはありますか？
今回は、小中英語連携や、英語にどう向き合っていくかについてお話します。
■中学英語の難化について
保護者世代では、中学校で習う英単語は1200語程度でした。
一方、今の子ども達が中学校で習うのは1600〜1800語。これに加えて小学校で『習った』とされる600〜700語が加わります。
合計すると2500語にもなり、保護者世代から倍増しています。
また、今の中学1年生の英語の教科書を見てみると、2020年以前の教科書では2年生で学んでいた文法を学ぶようになっています。
中学3年生の教科書では、現在完了進行形や使役動詞、仮定法過去という、2020年以前では高校で学んでいた内容を含んでいます。
■小中英語連携の課題について
中学英語が難化している一方で、小学校ではコミュニケーション重視の英語教育が行われるため、英文法・英単語が定着しないまま中学校に進学する子どもたちが多いのです。
※埼玉県英語教育改善プランでも、小中連携の改善が必要とされている事が確認できます。
小学校では「異文化に触れよう」「楽しく英語に慣れるよう」といった目的で、会話中心の授業が行われるため、なんとなく英語が話せても、英文そのものを理解できていない状況が生まれがちです。さらに、小学校のカリキュラムでは700語すべての英単語を覚える時間や余裕がありません。
その結果、中学英語では既習とされる基本的な文法や単語の土台部分が抜けてしまいやすく、中学に入ってからの英語学習につまづくケースが増えています。
■中1英語のための準備
小学校の教科書を使って、単語力、作文力をしっかり身につけよう。
①単語力：小学校5・6年生の教科書に出てくる単語を復習しよう
小学校の英語授業では、小6の終わりまで単語のなぞり書きや書き写し程度が多く、単語のつづりを暗記する指導はほとんど行われていません。
「見たり聞いたりすれば意味はわかるけれど、正しく書けない」という子が大半です。
少しずつでもよいので、基本的な単語のスペルを正しく書けるようにしましょう。
②作文力：自分自身について表現できるようになろう
中学校の英語テストでは、保護者世代に多かった「次の日本語の文を英語にしなさい」という和文英訳の問題が減っており、代わりに、文法ルールに沿って、自分自身のことを書く問題が増えています。
小学校5・6年の教科書に出てくるような会話表現を積極的に覚えておくことが大切です。
■中1英語の成績は、ふたこぶラクダ？
「テストの平均点は下がり気味で、しかも真ん中がいない『ふたこぶラクダ型』の成績分布になっている」という声もよく聞かれます。
成績が良い層と低い層に分かれ、中間層が少ない状態になっているのです。
小学校のうちに「読み書き」をしっかり身につけた子は高得点を取れる一方で、対策をしていない子は授業についていけなくなるケースが増えているのです。中学英語のスタートダッシュを成功させたいですね！
■中学英語のつまずきが高校でも影響する！？
近年、中学校では文法の指導が手薄になり、さらに、高校では「中学英文法は理解している前提」で授業が進みます。
また、高校入試対策では長文読解のトレーニングが優先されることが多く、文法の基礎が十分に固まらないまま高校へ進学するケースも少なくありません。
しかし、文法をおろそかにしたまま高校へ進むと、授業についていけなくなるリスクが高まります。
スカイアカデミーでは、高校進学後も困らないよう、文法指導にも力を入れています。
「高校入試に向けた勉強」と「高校へ進んでからの英語力」、どちらも大切にしたカリキュラムで指導を行っています。
■正確な学力を把握して、学力を定着させよう
スカイアカデミーでは、学力診断授業（学力ドック）を行い、お子様の正確な学力を分析します。現在、何ができていて、何ができていないかを把握した上で、今後の学習プランをご提案します。
英語はコツコツ積み上げることが大切ですが、日割りの宿題を出し、学力が定着するようサポートを行います。
お子様の学習を、ぜひ一緒に考えていきましょう。お問い合わせはお気軽にどうぞ ！
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