こんにちは。戸田市の学習塾・スカイアカデミーです。
テスト前になると、つい「あと少し頑張ろう」「今日は寝ないで覚えきろう」と思ってしまうもの。
でも実は、その“がんばり方”が逆効果になっているかもしれません。
睡眠は、脳が「記憶を整理・定着させる時間」。
つまり、「寝ないで勉強すること」は、せっかく覚えたことを保存しないまま終えてしまう勉強法なのです。
目次
徹夜勉強が“非効率”な3つの理由
計画倒れにならないないように余裕を持った計画を立てましょう!苦手な教科や暗記を後回しにしないで早めに取り掛かるようにすることが鉄則です。
① 記憶が定着しにくい
勉強で得た情報は、まず脳の「短期記憶」に保存され、その後、睡眠中に「長期記憶」へ整理されることで本当に身につきます。
眠らずに勉強を続けると、この整理の時間が取れず、翌日にはほとんど忘れてしまうのです。
② 集中力と判断力が大幅に低下
睡眠不足は、考える力を司る「前頭前野(ぜんとうぜんや)」の働きを鈍らせます。
その結果、ミスが増えたり、理解が浅いまま進めてしまったりすることが多くなります。
「長時間やった気がする」だけで、実際には内容が頭に残っていないことも少なくありません。
③ 翌日のパフォーマンスが下がる
徹夜をすると、眠気・頭痛・イライラなどの不調が出やすくなります。
特に数学や理科のように思考力を必要とする科目では、その影響が顕著です。
テスト当日にベストな集中力を保つためにも、前日はしっかり睡眠をとることが大切です。
睡眠中に“記憶の整理”が行われている
勉強して覚えた内容は、まず脳の「海馬(かいば)」という場所に一時的に保存されます。
ここはいわば“その日の学習メモ”のような場所です。
そして眠っているあいだに、脳はこのメモを見直し、
「これは大事」「これは一時的な情報」と仕分けをしながら、長く残す情報を「大脳」に移していきます。
つまり、眠っている間に脳が勉強の整理整頓をしてくれているのです。
この時間を取らないまま徹夜をすると、脳が情報を整理しきれず、翌日には思い出しにくくなってしまいます。
効率的に覚えるための勉強×睡眠のゴールデンルール
① 勉強は「寝る前の1〜2時間」が効果的
寝る直前に覚えた内容は、睡眠中に整理されやすいとされています。
英単語や漢字、歴史の用語などは、「寝る前10分の確認」だけでも定着率が高まります。
② 6〜8時間の睡眠で記憶が安定
中高生は成長期でもあり、脳と体の回復には十分な睡眠が欠かせません。
“長く寝る”よりも、“寝る時間を一定にする”ことが大切です。
毎日同じ時間に寝て起きるリズムが、脳の働きを安定させてくれます。
③ 夜遅くより「夕方+早朝」の勉強が効率的
夜22時を過ぎると、集中力や理解力は大きく低下します。
一方で、朝は脳がリセットされ、記憶を確認するのに最適な時間。
「夜の詰め込み」より、「夕方1時間+朝30分」のほうが効果的です。
保護者ができるサポート
テスト前になると、つい「もう少し頑張りなさい」と言いたくなりますが、大切なのは“頑張らせること”よりも“区切りをつけること”。
・「そろそろ休憩にしようか」「今日はここまでにしよう」と声をかける
・睡眠リズムを崩さず、生活リズムを保てるよう見守る
・「寝るのも勉強の一部」という考え方を家庭でも共有する
お子さんが安心して勉強に集中できる環境をつくることが、学習効果を高める一番のサポートです。
まとめ:本当に伸びる子は「寝る時間」を大切にしている