受験の話をすると必ず出てくるのが「偏差値」という言葉。
この「偏差値」とは一体何なのか正しく理解していますか?
難しい計算式はあるのですが、ごく簡単に言うと「偏差値」とは、そのテストにおける平均値を「50」としたときの自分の位置を示す数値です。
例えば、100点満点のテストで全体の平均点が60点だった場合、得点が60点だった人の偏差値は50となり、その人の順位は全体のちょうど真ん中に位置することになります。
平均点というのはそのテストが難しかった時には低くなり、簡単だと高くなりますので、得点や平均点だけでは全体における自分の位置を正しく知ることはできませんが、偏差値は常に平均が50で表わされるので、50より高ければ平均以上、低ければ平均以下だということがわかります。
また、偏差値が70の場合は最上位から2.28%内(1000人中22.8位)、60だと最上位から15.87%(1000人中158.7位)、40の場合は最上位から84.13%(1000人中841.3位)という関係になります。
全ての高校は入試で合格に必要な偏差値がわかっています。偏差値60の生徒は、60レベル以下の全ての高校に合格できる可能性がありますが、偏差値が下がれば下がるほど、当然合格圏内の学校は減っていきます。要するに偏差値が上がれば、その分だけ行ける高校の選択肢が増えていくということになります。